こんばんは、ゆきまるです
誰もが一度は聞いたことがある、あの「テテテテトテト♪」という軽快なメロディ。そう、世界中で愛されるゲーム「テトリス」のBGMですよね。ついつい口ずさんでしまうこの曲ですが、「実は歌詞がある」って知っていましたか?
「え、あの曲に歌詞なんてあったの!?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、テトリスのBGMとしてあまりにも有名なあの曲の正体から、気になる歌詞の内容、そしてなぜこの曲が使われるようになったのかまで、あなたの疑問にまるっとお答えします!
この記事を読めば、次にテトリスをプレイするとき、あのBGMがちょっと違って聞こえてくるかもしれませんよ。
テトリスの「あの曲」に歌詞は本当に存在するの?
まずは結論から
はい、テトリスのBGMとして有名なあの曲には、ちゃんと歌詞が存在します!
結論:はい、歌詞は存在します!元々はロシアの民謡なんです
私たちが「テトリスの曲」として親しんでいるあのメロディは、元々「コロベイニキ(Коробейники)」という名前のロシア民謡なんです。
「コロベイニキ」とは、ロシア語で「行商人」を意味する言葉。 19世紀のロシアの詩人、ニコライ・ネクラーソフが発表した『行商人』という長編詩が元になっており、その詩に誰かが曲をつけたものが民謡として広まっていきました。
ちなみに、日本では「コロブチカ」という名前で広く知られていますよね。これは、歌詞の冒頭に出てくる「カローブシカ(Коробушка)」という言葉が由来で、「小さな箱」を意味します。 行商人が商品をたくさん詰め込んだ、大切な商売道具のことですね。
気になる歌詞の内容は?日本語訳と一緒に見てみよう!
では、一体どんなことが歌われているのでしょうか?ゲームのイメージとは少し違う、意外な内容なんですよ。
若い男女の甘い恋の駆け引きの歌
「コロベイニキ」の歌詞は、行商人の若者と、村の娘カチューシャ(カーチャ)との甘い恋の駆け引きを描いた物語になっています。
若者が商品を広げながら娘に求愛し、娘はそれに応える…という、なんともロマンチックな情景が歌われているんです。いくつか歌詞の一部を、カタカナの読みと日本語訳で見てみましょう。
Ой, полна, полна моя коробушка,
(オイ、パルナー、パルナー マヤ カローブシュカ)
訳:ああ、僕の箱は商品でいっぱいだよЕсть и ситец, и парча.
(イェースチ イ スィーチィツ イ パルチャー)
訳:更紗も錦もあるんだよПожалей, душа-зазнобушка,
(パジャリェーイ、ドゥシャ ザズノーブシュカ)
訳:ねえ、可愛いお嬢さん、この若者の肩をいたわっておくれ
行商人の若者が、自分の箱がいっぱいなことを自慢しながら、可愛い娘さんに声をかけるシーンから始まります。そして、彼はこんな風に彼女を口説き始めるんです。
Цены сам платил немалые,
(ツェーヌィ サム プラチーる ニマーるイェ)
訳:安くない値段で仕入れたんだНе торгуйся, не скупись,
(ニ タルグーイスャ、ニ スクピース)
訳:値切ったり、ケチったりしないでПодставляй-ка губки алые,
(パツタヴリャーイカ グプキー アールイェ)
訳:その赤い唇を差し出しておくれБлиже к молодцу садись!
(ブリージェ ク モーろツ サヂーシ)
訳:もっと若者のそばにお座りよ!
なんと、「商品の値段交渉はなしにして、代わりにキスしておくれ!」と、かなり情熱的にアプローチしています。ゲームの軽快なイメージからは少し想像がつかない、ロマンチックな内容ですよね。
この後、二人がどうなったのかは「深い夜と背の高いライ麦だけが知っている」と歌われ、詩は締めくくられます。
そもそも「コロブチカ」ってどういう意味?
行商人が使う「小さな箱」のこと
先ほども少し触れましたが、「コロブチカ」という愛称は、歌詞の一番最初に出てくる「カローブシカ(коро́бушка)」という言葉が元になっています。
これは、行商人が布や雑貨などを入れて背負っていた「箱」のことを指す言葉です。 つまり、この歌のタイトルであり愛称は、物語のキーアイテムでもあるんですね。
なぜロシア民謡がテトリスのBGMになったの?
では、なぜこのロシアの恋の歌が、パズルゲームであるテトリスのBGMとして採用されることになったのでしょうか。そこには、ゲームのルーツとゲーム性が深く関わっていました。
テトリスが生まれた国とゲーム性がカギ!
テトリスが生まれたのは、1984年のソビエト連邦(現在のロシア)です。つまり、テトリスはロシア生まれのゲームなんです。 開発者が自国の有名な民謡をBGMとして採用するのは、ごく自然な流れだったのかもしれませんね。
そして、この曲が世界的に「テトリスの曲」として有名になったのは、1989年に発売されたゲームボーイ版『テトリス』でBGMとして採用されたことが大きなきっかけでした。 ゲームボーイの世界的な大ヒットとともに、このメロディも世界中の人々の耳に刻まれることになったのです。
また、「コロブチカ」の単純なメロディを繰り返しながら、少しずつテンポが速くなっていく曲調が、だんだんとブロックの落下速度が上がっていくテトリスのゲーム性と見事にマッチした、という点も大きいでしょう。 プレイヤーの心理を煽り、ゲームへの没入感を高めるのに、これ以上ないほどぴったりの曲だったのですね。
まとめ
今回は、テトリスのBGMとしておなじみの「コロブチカ」について、その正体から歌詞の意味、そしてゲームに採用された背景までを深掘りしてみました。
- あの曲の正体は「コロベイニキ」というロシア民謡
- 歌詞は行商人の若者と村娘の恋の物語
- 「コロブチカ」は行商人の「箱」という意味
- テトリスがロシア生まれのゲームだったことや、曲調がゲーム性とマッチしたことからBGMに採用された
まさかあの軽快なメロディの裏で、こんなにも情熱的な恋の駆け引きが歌われていたなんて、驚きですよね。
次にテトリスをプレイする機会があったら、ぜひ今日の話を思い出してみてください。
ブロックを消しながら、ロシアの広大な麦畑で繰り広げられる若者たちの恋物語に、少しだけ思いを馳せてみるのも楽しいかもしれませんよ。